実はこの製品、2月頭ぐらいからリリースされていたのですが、デモ曲が少なく記事を書くのを少し待っていたのですが、2月下旬の現在も1曲しかアップされてないですね(笑)。やる気ないんでしょうか?今日はこの QL Solo Violin についてレビューと言うよりはファーストインプレッションを書いてみたいと思います。
■Hollywood シリーズとは別製品
EastWest と言えば現在、同社の最新シリーズかつフラグシップのオーケストラ音源 Hollywood Strings/Brass を販売中です。容量的にも音質的にもブッ飛んだ音源なのですが、この QL Solo Violin シリーズは、Hollywood Strings からソロヴァイオリンを抜き出しただけかと思いきや、違うんですね。プロデュースこそ Nick Phoenix で共通ですが、きっちり違う場所で収録されています(カリフォルニアはサンタモニタ)。
であれば Hollywood Strings のソロヴァイオリンとの違いは何か?と言うことになるのですが、説明によれば QL Solo Violin は "virtuoso"(巨匠)なソロヴァイオリンだと言っています。つまり、Hollywood Strings から抜き出した派生的な音源ではなく、ソロヴァイオリン音源を新たに作る気持ちで臨んだ意欲作と言うことになります。
■スペックは?
QL Solo Violin の容量は 4.6GB。思っていたよりは小さいな、と言うのが素直な感想です。例えば VIENNA の VI SOLO STRINGS 1 はヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスの4楽器を収録して 55GB(圧縮状態)ですので大したことはありません。
私の率直な感想は「ふ~ん」でした。特にこれと言って新しい発見はありませんでした。"virtuoso" を詠うだけに倍音成分をたっぷり含んだ豊かな響きを聴かせてくれると期待していたのですが、思ったほどでもないかな。また、表情も少し固めでヴァイオリン特有の甘い響きのようなものも感じませんでした。例えば VIENNA VI VI SOLO STRINGS 1 のデモソング Zapateado - Violin solo なんかと聴き比べてみてください(http://www.crypton.co.jp/mp/do/prod?id=27910)。
通りすがり66
2012-12-27 (Thu) 20:34
ご指摘のようにSoloViolin のデモソングと動画のメンデルスゾーンでは表現力に違いがあります。
ん~ 打ち込み+ミキシングの適度な技術が必要ならば、今回は見送る事にします。(未だピアノでも四苦八苦していますので・・・。もっと上達して余裕ができたらヴァイオリン+ピアノに挑戦します!)
動物使い
2012-12-27 (Thu) 18:45
コメントありがとうございます。
セールで食指が動きそうとのことですのでちょっと急いで回答しますね(笑)。
えっと、まずメンデルスゾーンの打ち込みですが、これは普通に打ち込んだ感じですよね。表現力としてはいまひとつの感があります(EastWest の SoloViolin のデモソングと比較すれば打ち込み表現力の差がわかると思います)。
http://www.soundsonline.com/QL-Solo-Violin
で、SoloViolin 自体の音質についてですが、悪くないと思います。十分使える音質です。ただ、個人的には収録位置が左に寄っていることと(ソリストをイメージしているなら指揮者左横のステージ中央付近に位置すべき)、EastWest 特有の?ヴェロシティレイヤの不揃い感が嫌いです。よくありがちな「音はいいが使い勝手が悪い」痛い感じの音源にならないか心配です。
ま、どちらもきちんと補正すれば解決可能ですが、この問題の解決も含めて、打ち込み技術がなければ音源を生かしてあげられないのは間違いないでしょうね。
ありがとうございました。
通りすがり66
2012-12-27 (Thu) 01:06
Gypsy Violinとの比較第2弾が公開されています。
http://www.youtube.com/watch?v=ukChWsnoiA4
終わりの8分40秒頃からメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のデモがあります。なかなか太い音が出ていて感心しました。(苦しそうな演奏ですが・・・。DTMヴァイオリンの水準として、今はこんなものなのでしょうか・・。)
動物使いさんは、どう評価しますか?
セールで$49,5は気持ちが動き、迷っている所です。