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HALion Symphonic Orchestra はどこまで出来るのか?(第9回)



お陰さまでこのテーマも第9回を迎えることになりました(初回はこちらから)。
最初はまともに続くんだろうかと心配していたのですが、なんとか半分ぐらいまで辿り着きました。

改めてご紹介しておきます。Cubase5/6 付属?のオーケストラ専用音源 HALion Symphonic Orchestra(HSO) を使ってどこまで本物らしいいオーケストレーションが組めるか実験をしています。HSO は Cubase ユーザなら1万ちょっとの破格で手に入る逸品ですので、もしも HSO でそれなりのオーケストラに聴こえたら、市販のぶっ高いオーケストラ音源は特に必要ない事になります。

曲目はドヴォルザークの「新世界」より「家路」をチョイスしています。典型的なメロディー重視の楽曲で歌謡曲にも通ずるものがあります。ゆったりとしたスローテンポの曲ですので、下手に打ち込むとごまかしが効きません。

本日は第9回に入りまして、ついに、私が最も好きなフレーズに入ります。オーボエの孤独な鳴りとフルートの空気感がミックスされた切ない短調のメロディーで、思わず感情移入しそうになります(そうなってもらえたら造り手としては成功ですね)。

oboe

まずは前座のホルンアンサンブルが響き(前回はこちらから)、曲の変わり目が訪れることを暗に示唆します。そして今までの暖かい主題のメロディーから打って変わってなんとも悲しいメロディーがフワッと浮き上がってくるイメージです。


まずはやはりメロディーからご紹介していきます。フルートとオーボエはユニゾンになっています。フルートは左から、オーボエは右から聴こえるはずです。これは HSO のデフォルト設定です(通常のオーケストラの位置と同じ)。



全体をお聞きになりたい場合はこちらをご用意しました(今できているところまで)。
loda.jp って音量大きくすると音が割れてしまいますね。音量を大きくしたい場合は皆さんのスピーカーの音を大きくしてみてください。
http://musictrack.jp/musics/38724
http://loda.jp/ongakuhiroba/?id=9#

(2011.10.19 追記) 第2作品目、NHK大河ドラマより「篤姫」オーケストラ打ち込み版が完成しました。例によって HSO のみで構成しています。1作品目より良い出来に仕上がっていますので是非聴いてみてください。
atsuhime
■NHK大河ドラマ「篤姫」よりオープニングテーマ
http://fxshelves.blog84.fc2.com/blog-entry-112.html

フルートとオーボエではオーボエのほうが楽器として線の細い音質ですので、ユニゾンにする場合オーボエがフルートに程良く包まれた感じになる音量の組み合わせを探すと良いと思います。今回は後半に行くほどフルートの割合を多くしてみました。また、お決まりのテクニックですが、2つの楽器の音の出をずらして打ち込み臭さを消すことも大切です。

さて、2つの楽器では音量のダイナミクスはフルートの方が優れていて、クレッシェンドするとフルートの空気感がいっぱいに広がり始めます。この空気感は音楽に緊張感とスピード感を与えます。うまく使うと聴き手を引き込む力がありますので、盛り上がりの部分でこれが聴こえるように調整するといいですね。さらに、クレッシェンドの中で奏者がブレスを取るタイミングを考え、次の音に食いつくようなブレスを表現できるとリアリティが増すと思います(メロディーの頭から3小節目の3拍目)。

次に、演奏者がどのように演奏するか(指揮者がどのように指示するか)を考え、テンポを揺らします。通常、音楽が盛り上がる部分はテンポが速くなり、落ち着く方向に向かうに従って遅くなりますので、そのように抑揚をつけます。このメロディーの場合は各小節の1拍目と3拍目の最初の音を長く取る(テンポを局所的に遅くする)とより本物に近づくように思いますね。


続いて、伴奏となるヴァイオリンとビオラのトレモロを聴いてみてください。
HSO にはトレモロ専用の音源があります。あのガサガサ言うヤツですね!ちょっと伴奏だけを切り出してみたので聴いてみてください。



伴奏はメロディーの邪魔をしないように入れていきます。最初の出の部分は小さめからふわっとメロディーを押し上げるように入れて、盛り上がりの部分ではメロディー楽器群の音量では足りないダイナミクスを補うために積極的に変化させます。盛り上がりが綺麗に立ち上がると、その効果で後のディミニエンドが儚く聴こえますね。

今回はメロディーと伴奏だけの単純なアンサンブルだったのですが、他のどの部分より時間がかかりました。テンポ調整は至難の業です。今日いいなと思っても次の日聴いたら保存し忘れたか?と思う出来だったりします。同じ音楽を長く聴いていると麻痺してしまうんですね。適度な休憩も打ち込みに必要な作業と考えます。

今回は参考までの本日お聴かせした部分のテンポ操作画面をご紹介します。青色のぐちゃぐちゃとなっているのがテンポです。揺れ動きながら山形を描いていると思いますが、ある程度規則正しくテンポがぐっと落ち込んでいると思います。これが1拍目と3拍目ですね。人間はこれを「感性」のひとことでやってのけるんだから恐ろしいです。音楽は頭で理解するんじゃなく体で感じるものなんですねぇ。。。今お兄さんいいこと言ったよ!

OboeTempo

さて、次回はストリングスのピチカート奏法を聴いて頂けます。その名の通りピチピチ跳ねる奏法です。その上でクラリネット・オーボエ・フルートが寝そべります(どんな音楽だよ)。お楽しみに!
こちらから。

余談:オーボエ奏者の人って短気な人が多いそうですよ。オーボエは一生懸命空気を入れないと音が出ないので、頭に血が上って顔が真っ赤になるからです(笑)。





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最新コメント

Ewql買うならまずメモリ増やすでしょ……。
あと、マルチモニターするならi7でも7000円くらいのグラボをつけた方がいいと思います。

05/22 17:22 

初めまして。
Pianoteqの情報から物理モデリング音源の記事という経緯で拝読しました。

数年前Viennaの試用感から、DTMでの管弦楽再現にある種諦観を抱き、
情報収集

05/18 23:23 Ryu

小さな動きがあるだけでも、動物使いさんがご健在だと伺うことができ嬉しく思います。
このコメントがプレッシャーになってしまっていたらすみません。
月並みな言葉です

05/07 03:48 たつろす

篤姫のピアノカバー感動いたしました。
この曲のピアノカバーはいくつか聴きましたが、動物使い様のものが私は一番好きです。

10/25 00:38 mikan

Ivory II Italian Grandは
別のピアノ音源の比較と同じ設定なんですよね?
こちらではとてもリアルで、ほうほうこれがItalianなのかと思ってしまいます
低音が上手なの

06/06 03:00 reira

1上等なデジタルグランドピアノという感じの音
2ちょっとこもったような音色。とにかく暗い、表現は豊か
3重厚な感じで透明感がある、演奏はやや平坦、余韻が綺麗

06/06 02:43 reira
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